ごきげんよう

一年中ふとんが恋しい

#華ST感想 を遅刻したけどどうしても書きたかった

ごきげんよう、またごぶさたしてしまいました。

今回は先日見てきた華Doll*の舞台「華Doll* THE STAGE -Another Universe-」の感想がとても140文字ではおさまらなかったので、ここに残そうとした次第です。
自分用の備忘録も兼ねるのですが、この舞台を作ってくださった人たちへの感謝の気持ちをすこしでも、きちんと文字にしておかなければ……という衝動のまま、言葉を連ねています。

残念ながらもう公演期間は終わってしまったのですが、今ならまだ配信のアーカイブに間に合うので、見ようか悩んでいるAntholic……いや、全人類!華STを、見よう!!!!!

 

- - - 以下作品のネタバレをたくさんします - - -

 

 

 

 

 

 

まずこの舞台を見に行こうと思ったきっかけですが、「天霧智紘役 山下誠一郎さんの声の出演があること」を知ったからでした。

早々に自分語りになってしまい恐縮なのですが、わたしはAnthos(6人時代なのでこの表記で…)では眞紘が最推しで、次点でが好きな同い年同室のオタクですが、シンメとしては眞紘凌駕のクリスマスカラーコンビの関係性が好きです。
ここのシンメを好きになったのはもちろん、1st season真ん中あたりから終盤にかけてのハイパーしんどいアレ……眞紘の開花と智紘にまつわる物語が原因です。めちゃくちゃしんどかったのはもちろんですが、華Doll*って作品自体がそもそもしんどさを煮詰めた地獄をおしゃれな曲と共に耳から摂取できるコンテンツですし、二人が智紘との過去を彼らなりに咀嚼し、「ソウルメイト」になっていくまでの物語がだいすきです。4巻を聞き終わった後は「今すぐ5巻を出せ!!!!!」と喚きながら待ったものでした。その後、一番楽しみにしていた6人Anthosが集結するリアルイベントがコロナ禍によりなくなってしまったことで心が折れて、ちょっと距離を置いてしまっていたのですが……これは今回の舞台には関係なさそうで、ちょっと関係ある話なので一応小さく書いておきます。

智紘が出る、ということは……あの地獄も!?そしてそこからの救済も!?あんなシーンやこんなシーンが舞台で見られる!?と思ったところに、アニメイト池袋でのチケット販売イベントがあったので、これは行くしかない……と、一緒に華Doll*を応援していた友人と観劇に行くことを決めました。

……結論から言うと、想像していたあんなシーンやこんなシーンは見られなかったわけですが……それがマイナス要素になることは全くなくて、ものすごくいい「舞台化」だったな!と言える作品でした。「お目当てのシーンは見られなかったのにすごく楽しかった!」と思えたことに自分でもびっくりしたし、そう思えるくらい丁寧に作られていたなって思います。
最初「上演時間は2時間を予定しています」と書いてあるのを見た時、確かに「この尺で1st seasonのすべてを…?おさまるのか……?」とは思ったのですが、「そりゃこんなに丁寧な作り方してたらおさまるはずないし、この舞台はこれが完成形だ……」と噛みしめながら迎えたカーテンコール、の、先で、、あんなものを、見せられ、そんな、どうして、いやそうだよな……そりゃそうだ、ここで終わるなんてそんなはずないから次もあるはずだ、とはいえ、どうして、また、こんな、5巻の発売を待っていたあの頃のことを、思い出させ、、なんでだよ!?!?!?と情緒が狂い、笑いが止まりませんでした。いくら再現度がすばらしい舞台だからってそんな地獄なところまで再現するな!!!!!

すみません取り乱しました、内容についてしっかり触れる前に話は少し遡り、アニメイト池袋でのチケット販売イベントのことになるのですが、その時点ですでに「キャラクターたちが二次元から飛び出してきた」としか形容しようがないようなキャストさんたちの立ち居振る舞いに震えました。あの日からすでにものすごく舞台のことが楽しみになったし、作品ファンに舞台チケットを握らせるには最高の催しだったなと思います。実在性Anthosを前に軽率にチケットを増やさないよう必死になっていたので……(結局複数公演行った)。

 

前置きが長くなってしまいましたが、内容を振り返っていきたいと思います。

まず最初の不穏な夢からのオーディションのシーン、そのあとの日常シーンの再現度に驚きました。
舞台を見た後にCDのドラマパートを聞き返してみてしみじみ感動したのですが、舞台で見たシーンが、そっくりそのまま、瞼の裏で、再生できる……!!すごい……!!逆に舞台を見た時は「初めて聞いた時に頭の中で思い描いていた彼らの姿が、目の前に、ある!!」ってなってました。そうだ、同い年同室の出会いのシーン……にとっては初めての同年代の友達ができるかもしれない瞬間で、眞紘よりもずっと緊張してて……そうだったなぁ……(懐古)

本家の脚本である関さんが参加なさっていたので、その時点で信頼!!だったのですが、舞台の尺で描くには長くなりすぎる部分はうまいことアレンジも入りつつ、原作の風味を損なわないどころか、開花シーンなんかは原作以上に掘り下げをしてくれていて、より彼らの心情への理解が深まりました。

 

今回の舞台の中で、特に印象的だったのはの開花シーンです。
原作ドラマパートだと彼が開花する時、眠るように開花したからか、他のメンバーたちと比べてあまり彼の心情は聞くことができませんでした。なので薫の開花を巡る物語は主にソロ曲の「Breathe」とその特典SSくらいからしか伺い知ることができなかったのかなと思います。
それが今回、きちんと本筋の物語の時間軸に乗せて、リアルタイムで薫の中で起きていたことを見ることができて、「Breathe」が発売されたときのことを思い出してぼろぼろ泣いてしまいました。薫に限らずなんですが、この舞台、特典SSの回収の仕方がうまくてニクいんだよな……あのSS、多分公式にはもう手に入らない?(入手手段増えてたらすみません)のに話のめちゃくちゃ大事な部分を補完している激ヤバ怪文書だと思っているのですが、それをこんな形で供給してくれるのか、なるほどな……と唸りました。

薫の話に戻りますが、Anthosと出会ったことで「この6人で夢の続きを見たい」と願うようになった薫の開花する瞬間――みんなの声にあわせて舞台一面に勿忘草が咲き誇るさまが、そして光を掴む演出がすごくすごくきれいでした。それでもどこかほんのりと不穏の種が芽吹いていることも匂わせる雰囲気を作れるのはさすが華Dollです。初期ポスターで「MEMORY」を引っ提げていた薫の花が勿忘草(英語でforget me not)、考えすぎであってほしいとしみじみ思った……

オーディションでも薫は「あの頃のわたしのように、生きる事が心細い人たちの心の支えになれたら、と」と話していて、これは如月薫がアイドルであるための核の部分なわけですが……彼がAnthosと出会い、どんなことを考えてアイドルを続けたいと思うに至ったのかをわかりやすく体感することができて、すごくいい体験をできたな……と思います。

 

 

薫のシーンの話ばかりしてしまったのですが、もちろん全編通してものすごくよくて……すこしずつキャストさんたちそれぞれの感想も書きたいので書きます。

 

眞紘役の北出さん、本当に最初に出たビジュアルから150%眞紘でずっとびっくりしていたのですが、動いてしゃべってもずーーーーーっと眞紘で……すこし恐ろしくなるくらいに「眞紘がそこにいた」ので感動しました。
眞紘は真っ直ぐさ・優しさ・明るさの象徴で、Anthosのセンターですが、彼はものすごく危ういバランスで成り立っているなとわたしは感じていて、彼の抱えるその危うさ・気持ちのゆらぎみたいなものも、全部そこにありました。結城眞紘がそこにいた。本当にすごかった。

わたしは山下誠一郎さんが演じる眞紘にもこの独特の「ゆらぎ」があるな、と思っているのですが、眞紘の「センター・赤を担うキャラである」という部分とあの繊細さがどちらかに偏らずに両立するのってものすごくバランスをとるのが難しいのだろうな、と思っていたのにそれを完璧に体現してくださる役者さんでした。

舞台で眞紘を演じてくれたのが北出さんで、北出さんが眞紘と出会ってくれてしあわせでした。本当にありがとうございました。

 

公式サイトのキャスト順でシンメ順に凌駕さん役の三島さん
凌駕さんがこれまた絶妙に、あの……兄貴らしさと、人懐っこさみたいな……この~……伝わる?なんて言うんだろう、この人、頼れるな!と思わせるオーラが溢れ出てました。でも許せないことにはしっかり怒っちゃうし、キメるときはキメる感じがすごく「影河凌駕」でした……。凌駕さんって原作だと意外と茶目っけが強いイメージがあるんですが、舞台だともちろんおちゃめさも残しつつ、でも兄貴成分がマシマシですごくかっこよかったです!
動きももちろんでしたが、台詞の抑揚がものすごくドラマCDで聞いた凌駕さんのそれのまんまで、しゃべる度に感動してました。顔が見えない公演前アナウンスでも一発で「凌駕さんだ……」ってわかったし、台詞まわしがすごかったです。続編でクリスマスコンビの物語を見ることができるのが今から本当に楽しみです……!!

数日過ぎてしまいましたが改めて、お誕生日おめでとうございました!

 

続いて陽汰役の水瀬さん
ものすごく「パワフルな最年少!」を立ち居振る舞いから徹底してらっしゃって、まわりのみんなと比べると最年少だし愛されキャラでかわいいんだけど、同時にすごくストイックで努力家でかっこいい陽汰だったな~って思います!!
自信がないから人一倍努力するし、みんなのことも大切な仲間だと思っているはずなのにどうしても後半は不安な気持ちをずっと抱えている……陽汰の様子を見事に演じてらっしゃって、見ていてずっとずっと苦しかったです……(そういう話なので仕方ないとはいえ……)。開花した面々に対して劣等感を感じているところとか……チセさんが身の上話してるところで、なんとも言えない表情で聞いている……とか……くるしい……
3巻の薫と陽汰のレッスンルームでの会話が本当に大好きなので、絶対に絶対に、水瀬さんが演じる陽汰がたくさん悩んだその先で華を咲かせる瞬間を見たいなって思いました。続編がものすごく楽しみです!!水瀬さんが清瀬くんを演じてるんだな……(?)

 

陽汰とシンメの……薫役の中島さん
薫って多分気を抜くと儚さの方がより強く濃く出てしまうキャラなのかな、と思うのですが、儚く美しいだけじゃなくちゃんと芯のあるしなやかさを秘めているところもしっかり感じられてよかった……。それに薫って悪く言ってしまうと世間知らず……って言葉になるんだろうか、人と人との間で生まれる負の感情みたいなものに染まっていない純粋な人ですが、その白さに全然嘘がなくて、すごく理想の如月薫でした……!
ただ「マイナスイオン担当」でぽやっとしてるだけじゃなくて、強い!大胆!なところも垣間見えてよかった……舞台の中で言うと、記者会見で(`・ω・´)キリッとしてたところとかめちゃくちゃそうだったな~って……
先にも述べた通り開花シーンでBreatheを思い出してずびずび泣いていたAntholicなので、中島さんがツイートでBreatheティザームービーの文言を引用してくださっていてすごくうれしかったです!!

 

続いてチセさん役の徳井さん……本当に、す、すごかった……!!
チセさんって自分の美しさに関して自信満々だし、みんなとの距離感とかもそうですが一歩塩梅を間違えると途端にうざくなってしまう紙一重なキャラだと思うのですが、原作と同じようにマジでず~っとかわいくて憎めなくてかっこよくてキュートなチセさんだった…………すごすぎた…………眞紘とはまた違ったベクトルでずっとびっくりしてました。
「二次元のキャラとしては見ていられるし好きでいられるけど、三次元・現実世界にいるチセさんを受け止められるだろうか?」とか失礼ながら思っていたのですが、そんな心配1ミリも必要ありませんでした。
チセさんの自信満々な姿も、千勢の「認められたい」と足掻く姿も、どちらも完璧に演じこなしてらしてすごかったです。チセさんのことをもっともっと好きになりました!

 

最後に理人さん役の丸山さん
まわりのAntholicたちみんな言ってたんですが、「何?」って聞き返す声もさまもめちゃくちゃ理人さんのそれすぎて、これまた再現度にびっくりさせられました。最初はあんなにツンケンしてるところから、徐々にみんなに心を開いていくさまを、そして眞紘のことをだんだんと認めていく過程を、しっかりじっくり見ることができて、すごくいい時間でした……
薫が原作よりもわかりやすく描かれていたのと逆に、理人さんは舞台だけですべてを拾い切るのはちょっと難しいキャラだったろうな、と思うし、説明的な台詞もキャラ的に多いし、最初にクローズアップされるキャラだから大変だろうな~と思うのに、完璧な理人さんであり続けてたのがすごいなぁ……と思いました。
拙者凌駕理人の同室共犯者トークがだいすき侍なのですが、それを舞台でも見ることができて大変幸せでした。

あとROAD59で涼香にぶっとばされてた狛浪組の組員さんなどなどを演じてらした、久野木さんがいらっしゃったのも個人的にうれしかったポイントのひとつでした! \レッスン🕺

 

この舞台を見て、しばらく落ち着いていた華Doll*という作品に対する熱が再びよみがえってきて、なかなか咀嚼しきれずに放っておいてしまっていた2nd season以降のドラマにきちんと向き合おうという気持ちにもなれました。きっかけをもらえてありがたかったです。
(一番見たいシーンが恐らくあるであろう)秋の続編の舞台ももちろん楽しみですし、この作品がもっとたくさんの人に愛されたらいいな……としみじみ思いました。

また秋にAnthosのみんなにお会いできるのを、楽しみにしています!!
楽しい御伽噺のような時間を、ありがとうございました。

しがないAntholicより

Sign of Hopeがいい曲すぎる

ごきげんよう、ごぶさたしております。
GROWING SIGN@L 08 Altessimo、発売おめでとうございます!

最近はモバ・サイスタともにゆるく遊んでいて、アルテ関連のことをかろうじて追いかけられている程度なのですが、改めて「Altessimoの音楽が好きだな」ということを思い出させてくれたCDでした。ちょうどいいところにもうすぐ婚活がデュオデトリオで来るらしいってマジフィコ横浜……?

 

今回のCDには4月あたまのイベントでサイスタに実装された「Infinite Octave!」と新曲の「Sign of Hope」が収録されているわけですが、まずInfinite Octave!がものすごくいい曲で、小高さんUiNAさんコンビの実家感がすさまじく「This is Altessimo……🤦‍♀️」と唸ってしまいました。やっぱこれなんよ……と思いつつ、実はこの曲、裏でギターが参加していたりと「これまでの"最高"を受け継ぎながらも、新しさも取り入れているアルテ」の曲で最高です。

そちらの話もしたいしほんとに最高のCDなんですが、どうしても今回はSing of Hopeを聞いて感じたことを忘れずに書き留めておきたく、久々に筆をとりました。


 試聴動画↓

www.youtube.com

 

まず試聴を聞いた時に「王道アルテからはちょっとずらしてきてる?かもしれないけど、正真正銘 今のAltessimoの曲だ……!」と思いました。また新しいAltessimoが来るなと。あとめちゃくちゃ好みな曲だな~って思いました……発売が本当に楽しみで仕方なかった……
音楽的素養がないためうまく言葉にできないのですが、リズムの取り方とか音の雰囲気が、これまでのアルテの曲を教会とか音楽ホールのような情景を浮かべる曲だとすると、この曲はこれから日が暮れようとしている黄金色の光に包まれた庭園を思い浮かべるような曲だなぁ、って感じがして、すごくいい……(語彙の消失)

わたしはあまり聴覚から来る情報を受け取ることに長けていないので、ドラマCDの類は真っ暗な部屋で目を閉じて頭の中にイメージを浮かべながらじゃないとうまく聞けないし、試聴の段階ではあまり歌詞を言葉として理解しきれずうまく読み解けていなかったのですが、いざCDが届いてみて歌詞カードを見ながらこの曲を聞いてびっくりしました。
令和の「新約 Never end『Opus』」じゃん……。

 

歌詞とともに順に内容をさらっていきたいのですが、1番AメロBメロは何度も読んだあの雑誌通常号の(あるいはサイスタで言うエピソードゼロ…ではまだ二人が出会うところまではいっていませんが)二人の出会いを思い出させます。

柔い陽が射し込む午後のほとり 思いを噤んだ僕らの
深いもどかしさ抱きしめるように 旋律は飛び立った

歌い出しのAメロは前職時代。
ヴァイオリニストとして、作曲家としての二人がもがきながらひとりで奏でていた時のことが歌われています。「旋律は」の高音が最高すぎる……

だけど伝わらない…と
項垂れたその時、起きた奇跡
鮮やかな共鳴
まなざしがぶつかる音
君がいた

「君がいた」のところの音の広がっていくさまを聞いて、雑誌通常号の「君と奏でたい!」のあのシーンを思い出さずにいられなくて、いい意味で心がざわざわしました。
麗さんと都築さんが出会えてよかった、ということをしみじみ噛みしめてしまう……
彼らが過去のことを歌うとついNever end「Opus」を思い出してしまいますが、この曲では「Opus」ほどの、聞いていて胸が痛くなるような苦しさはなく、懐かしさからくる切なさのような色に寄っていて、麗さんと都築さんがあの過去のことをこれだけやわらかく歌えるようになったという時間の経過と成長を感じさせてくれます。サイスタがリリースされて――作品がある種「再始動した」今、再度歌で自分たちの身の上を語るAltessimoはこんなに……美しくて切なく、それでいてすごく逞しい……。

 

もしもこの歌声を受け取ってくれるのなら
世界はまだ終わりじゃない
きっとそう信じられる

サビのこの歌詞ですが、ものすごく「Altessimo」が詰まっていて大好きです。

「思いを噤」んでいた頃の神楽麗のヴァイオリンは、都築圭の曲は、「だけど伝わらな」かったかもしれない、でもAltessimoになった二人の歌声が誰かに届くなら、彼らの音楽も世界も続いていく。Altessimoとしてもう一度音楽を届けることを選んだ二人の祈りが、決意が、こんなにきれいで力強い音になって伝わってくるのが最高すぎて、本当に何度聞いても心があたたかくなるし、うれしくなります。最高の曲すぎる……。

 

2A、2Bも思い出話パート(なのかなとわたしは感じました)です。
「不完全な言葉が空気に変わり 肺から漏れる僕らは」の後ろでキラキラぴりぴりした電子音が鳴っていて、吸い込むと胸がツンとするような冬の日の空気を思い出してすごくいい……音から情景が浮かぶところがアルテの曲の好きなところなので、今回もそれを存分に感じられてウキウキします……。

祈りに似た脆弱な音色は
一瞬で晴れは呼べない
でも…ほら ちゃんと響いたから
未来の麓に君といたね

2Bのここで、バックの音も急に雨が降り出したように曇るのがまたすごく好きです。都築さんと出会った日も雨でしたね(※雑誌通常号とエピゼロを参照)。「でも…ほら」の高音もめちゃくちゃ最高。
度々「Opus」と比べてしまいますが、「未来の麓に君といたね」という歌詞は、多分「Opus」の頃の二人にはまだ歌えなくて、(メタ的に言って)もう少しで8年という月日をていねいに積み重ねてきた二人だから、今だからこそ、「あの時はああだったね」と、二人で歩んできたこれまでの時間・歩んでいくこれからの時間のことを「未来」と歌えているんだなぁと感じられて本当に素敵だなぁと思います。麗さんも都築さんも二人ともそうですけど、すごく歌声自体がやわらかくなりましたよね……特に麗さんは、麗さんらしいまっすぐさはそのままに、しなやかでつやのある歌声になったなぁ…とこの曲を聞いていてしみじみ思いました。何様?すみません……

 

何度地に落ちてもまた羽ばたく鳥のように
悲しい夢を飛び越えて
一歩を踏み出そう
いつも

これまたメタ思考すぎかもしれませんが、サイスタがリリースされて改めてエピソードゼロが世に広く知られるようになって……つまり二人の過去の挫折を再度クローズアップされる機会があったわけなのですが、二人はお互いと出会えたのなら何度でもAltessimoとして歌うことを選ぶし一歩を踏み出すんだ、と歌っているようにも受け取れて、勝手にエモいな……と思っていました。このあとの間奏のヴァイオリンパートもめっちゃ好き……。

 

さあ 新しいプレリュードを掲げ
Conduct 始めよう
遥かな未来の果てなにが待ってるのか
分からなくても
僕らは―――

ここの「さあ~」の歌い出しが、あの時麗さんに「君と奏でたい!」と言った都築さんなのもいい。たまたまかもしれんけど。あと都築さんの鼻濁音の「げ」もめっちゃいい。

1サビとラスサビはおおむね同じ歌詞なのですが、1サビでは「"きっと"そう信じられる」だったところがラスサビでは「"ずっと"そう信じられる」になっているのがめ~~~っちゃエモい…………エモいってもう死語ですか?
一回目の「Sign of hope, Certain of it」で一度落ち着いた音が、次の「Sign of hope, Certain of it」で最高潮に盛り上がって終わっていくのも最高に聞いているオタクの心をくすぐって素敵です。「希望のしるしが確かにあると信じて(英語得意じゃないので間違ってたらすみません)」なんて歌うようになるなんて……強くなったなぁ……

 

pakanomiya1203.hatenablog.com

以前mermaid fermataについて書いた時(↑)も同じことを感じましたが、彼らは痛みや辛さを「跳ね除ける強さ」ではなく「寄り添う優しさ」を歌うユニットなのだと思います。つらいときも悲しい時もあるけど、僕たちがいるよ。mermaid fermataは特に聞き手に寄り添った曲でしたが、今回はまた彼ら自身のことを歌いつつも、聞き手に対しても「僕らがこうだったからきっと君も大丈夫、だからがんばろう」というメッセージを込めている。彼ら自身の決意と、聞いている人の行く道が幸多きものであれという祈りの歌だなぁと思います。

 

一曲通して、どこか切なげで美しくて、それでいて底の方に力強さを感じられる、最高のAltessimoの新曲でした。これまで重ねてきた道のりと時の厚み、二人の歌唱力、様々な要素が絶妙なバランスで共存した「今のAltessimo」の名刺曲ですよ、これは……。
マジで最高なのにサブスクになくてまわりの人に軽い気持ちでオススメできないのが本当に本当に悔しくてたまらないので、アイドルマスター楽曲は今すぐサブスク配信を検討してください。お願いします。
あと、今回から?インスト音源がCDについてるのが画期的すぎて、本当に、よくぞ、、入れてくださった……後ろでどんな楽器がどんな音を奏でているのかがしっかり聞き取れて、歌入りバージョンとは一味違った楽しみ方ができて最高です。語彙がないので最高ですしか言えん。最高なんよ……

 

久々に猛烈に「Altessimoの曲が好きだ……」という気持ちを思い出させられて、また散文を生みだしてしまいました。Infinite Octave!とそれぞれのインストも含めてたくさんリピートしようと思います。

これからも彼らの世界に音楽が響き続けますように。

天海区から帰ってこられない~「ROAD59 -新時代任侠特区- 摩天楼ヨザクラ抗争」感想文~

ごきげんよう、いかがお過ごしでしょうか?

見てきました、ROAD59 -新時代任侠特区- 摩天楼ヨザクラ抗争……4日間本当にお疲れさまでした!!!!第二弾も最高でした。

road59.com

第一弾のときの感想は自分用にまとめただけで満足してしまったのですが、今回もこの気持ちをどうにか残しておきたくて、そして感想や考察してもらえるとうれしい!とキャストさんも結構おっしゃっていたので、がんばってちゃんとした感想を書いてみようと久々にブログを開けました。
前回公演で好きになった大井町高久さんに情緒をめちゃめちゃにされたオタクの感想文になります。舞台の感想の書き方の勝手がわからないのですが、アーカイブを見返しながらシーンごとに振り返りつつ、ところどころすこし考察をしています、やたら長いです……ご容赦ください…!

 

▽はじめに

まず第一弾公演が昨年末12月にありましたけども、推しである前田さんが舞台に出演なさるということで舞い上がって友人と全通分チケットを取ったはいいものの、これまでの人生、長らく声優オタクばかりをして生きてきたので、「舞台原作の作品をどのくらい好きになれるだろう……」と思いながら挑みました。でもそんな杞憂をぶっ飛ばすくらいのものすごいパワーを持った作品で、キャストさんたちの作品への熱意と仲良しな空気がすごく伝わってきましたし、生の舞台を見に行っていろんなところを見る楽しさを覚えてしまい、第二弾公演の発表がされたとき次も絶対行こう!と思ったのを覚えています。
第一弾のときからそうでしたし、末野さんも特典の座談会でおっしゃってたんですけど、台詞を喋っている人以外の受けの芝居や、別のとこでやっている動きまですごく丁寧に作られてて、一回目は流れを追うために全体を見るけど、それ以降注目するところを変えて何回見ても面白くて……毎回何かしら新鮮な気づきがあって楽しく見られました!

その中でも特に大井町さんの、普段はだるーんとしているのにやるときはやるところや、他の人の言動をすごく細かく受けている芝居を見ているうちにどんどん好きになってしまって、気づいたら大井町さんを目で追うようになってしまい……そんな状態で第二弾のあらすじが公開されて狂いました……桜だけじゃなくオタクも狂い咲くわこんなん……。お嬢たちのラジオでも「高久さんに見せ場が~」みたいな話が出ていて、何が待っているのかと震えながら見に行きました。

結論、最高でした。
輝いていた……大井町高久……

 

▽オープニング

前回までのあらすじからGACKTさんのいつものオープニングに入るのですが、今回も何回見ても全体の殺陣、目が!足りない!!涼香ちゃんとユウトくんのぐっ👍てするところ、アフトで言われて次の公演で見るまでわからなくて、早く!!全景映像を!!ください……になりました……

一人ずつの登場に移る前、ベネディクトと華夜が見合うところの直前で、ベネディクトを見つけた瞬間へらへらした顔から真剣な顔になる大井町さんを見て初手から好きが爆発しました、一度通して見た後だとそりゃね……そんな顔もしますよね……となってしまう……。
そのあとの名前ばーん!出るところのポーズも伏線だし、そんな、、大井町~!!!!!好きだ~!!!!!になってしまってオープニングから語彙が溶けてこまりました……

黒条組が全員でポーズ取るところ、 賢誠が合図したら蓮花→彩愛→一臣って上手から順にみんな立ち上がって前を向くところ、今回もばっちりで好きでした……
ベネさまがポーズ取ったあとイリーナとマリアさんに手を広げてるところもすき……

 

▽バクトさんと華夜ちゃんが絡まれる~ユウトが迎えに来るところ

最初のシーンで絡んでくるアンサンブルの方…上手側一番前にいらした狛浪のお兄さん(たぶん久野木さん)が土曜あたりの公演からドスぶんぶん回して待機してるの、すご~~~!って見てました、ドスの扱いがうまい……
改めてしみじみ本当に河内さんが今作(前回も含めて二回目)で殺陣初めてっていうのが信じられないくらいお上手だし、刀を構えてる姿も凛々しくてすきだな……って思います……スカートのはためきも五万点です うつくしい……日本刀にセーラー服に黒髪ロング、凛とした立ち姿、あまりにもジャパニーズ美が詰まっている……

バクトさんの「おやっさんが生きてるうちにな」がすごく苦しくて……あれだけ「クソ親父」って言ってたのに、春雲組のみんなから自分の父の知らなかった一面を聞いて、もっといろいろ話したかったな知りたかったなって後悔があるのかもなって感じられて切なかったです……華夜ちゃんと組長にはそうなってほしくないんだろうな……

 

マリアさん初登場シーン

マリアさん、見た目の印象通り…?しっとり喋る方で……たぶん眼帯のせいか、横を向いていると表情がすごく見えづらかったのですが、逆に底の知れなさみたいなのが感じられつつ、思っていたよりも感情が素直に顔に出てておもしろいな~って思って見てました。楽前で中二階の横の席に入れて、そのとき結構今まで見えなかった表情が見えたりしてすごくおもしろかったです!なぜかそこ以外のほかの公演だとあの席誰も入ってなくてレアだったのかもしれない……?

ここ、後ろの桜並木ダンシングベネさまのインパクトがつよくて話の内容が頭に入ってこなくなりがちなんですけど、桜は50年前には絶滅していて、でも満開の桜並木の下を歩いたことがあるベネさま……いったい何歳なんだろう……と謎が深まりました……「不可能を可能にするのが私のやり方です」ってのもなにかベネさまのジンギの比喩だったりするのかなぁ、とぼんやり考えてました
あとあのピンヒールであれだけ動き回れる蒼井さん、本当にすごすぎる……

 

▽偽札、困ったなぁのシーン

皆藤愛子ちゃん……田中みな実……弘中ちゃん……わたしは井上あさひさんが好き……
ユウトくんの「シマのみんなも悪気があったわけじゃないんすよ、みんな騙されて…」って言っているところ、本当にユウトくんは春雲組のみんなやシマのみんなが好きなんだな……ってなって微笑んじゃいました……

時雨さんのお嫁さんの話をしているところで気まずそうな顔をしている大井町さんとしんみりした顔のユウトくん……時雨さんの過去、どんなことがあったのかもいつか掘り下げてもらえるとうれしいです……苦しいだろうけど……見たい聞きたい……

ビール飲もうとしたら組長に指名されて「人使い荒くないですか~😢」って泣きつくのに、「今回の件、てめえの経験が活かせるだろ、適任じゃねえか」って言われたらにこにこになって調子に乗ってる大井町さんがかわいくて笑っちゃいました、ちょ、ちょろい……大井町ちょろ久……
そのあと出ていくところとか、端々でちゃんと組長には礼儀正しく敬って接しているところが垣間見えると、そうだよな、この人普段おちゃらけてるけどちゃんと春雲組の組員なんだよな……と思い出させられます、のちのちのシーンでがっつり言われますけど、なんだかんだ彼も組に居場所をもらえたことを感謝しているんだろうな……とおもう……

 

▽静姐さんとベネさまの交渉~氷室姉妹のシーン

「のどから手が出るほど」の動きがツボで毎回困ってました

ベネさまに煙管避けられた静姐さんが煙管をくるっとして下げるしぐさ(「早う去ね」のあと)、きれいですきだな~って毎回思っておりました……姐さんも立ち居振る舞いがきれいですごい……

マリアさん、どこから銃出してるんだろう……本くらいしかなさそうだけど本から……?って思っていたら本からでした、毎回見逃してしまうけど土曜夜あたりでやっと気づけた気がする……そのくらい毎度鮮やかだった……

お金の入ったアタッシュケースみて「ふゎぁ~!!!」みたいな声出す涼香ちゃんがめちゃめちゃかわいいの……そりゃあんな大金タダで手に入ったらそうなっちゃうよね……
そのあとの「うちかて狛浪の娘や!極道に生きる覚悟できてる!うちも家族のために何かしたいって思うのはあかんことなん?」のところ、何回見てもぼろぼろに泣いてマスクの中がぐちゃぐちゃで……
そうだよね……涼香ちゃんはみんなのために自分も役に立ちたい!!って思ってるけど、静さんやショウさんはカタギになってほしくて……汐音さんは涼香ちゃんの相談にのってくれていたし多分どっちの気持ちもわかってるのかな……?お互いにお互いのことが大切だからこその気持ちのすれ違いなんだけど、切なくて毎回泣いてしまう……

フォロワーさんが言っていたのですが、ユウトや涼香、「もっと強くなりたい」とか「もっとみんなのために役に立ちたい」みたいな子がパワー系のジンギ持ってるの、なんか、ぐっとくるものがありますね……

 

▽桜の木の下の悪ガキコンビ~柊姉妹の回想

「なんもわかんねえ!」って言われて「クソッ!!!!!」って地面叩く町高久がかわいくていつもニコニコしてました……からの焼肉日替わりタイムめっちゃすき
一条のことを話し出すとき、ここからは本題だとばかりに一気に真剣なトーンになるところ……大井町さん、オンとオフのバランスがものすごく好きで……オンのときはしっかりやることやる感じがすごくギャップがあってかっこよくてすきです……

蓮花と彩愛のシーン……そういう出方するか~!!!!と思わず膝を叩いちゃいました……二人のシーンになって冒頭、彩愛が高いところに立っていて下に蓮花がいるの、意図してるかはわからないですけど、第一弾で柊姉妹の最期のシーンの冒頭も彩愛が高いところに立ってて蓮花が下にいたな……って同じ配置で泣けちゃいました……ただこれがいつの時系列なのかわからなくて……
基本回想シーンは周りの映像が白黒だし二人は第一弾で亡くなっているので、ここはもちろん過去のシーンではあるんですけど、「もうすぐ夏が終わるわ」って言っていて、でも先ほどの大井町さんは「桜と紅葉がいっぺんに見られるってんでニュースになってましたよ」って言ってて、カバンの中に入ってるのは一条に刷らせた逃亡資金?なのか?(そうではないかもしれない)、そうなると……えっと……?
PHOENIXとドンパチやったとき=第一弾ラストの戦ってたシーンが秋で、それよりすこし前の季節に蓮花と彩愛のシーン(夏の終わり)が入ることになる…?のかなと思ったんですけど、桜が咲いたのはPHOENIXとドンパチやったときより前だと17年前で……?と思うと、柊姉妹の回想シーンの桜 is いつ!?になってました……本当は桜は咲いていなくて空想とかそういうことなんでしょうか……?17年前のシーンなのだとしたら柊姉妹、歳を取らない……?といろいろ混乱したんですが、とりあえずエモいしきれいだったので毎回エモいな……って思いながら見ていました(思考放棄)

戻ってきて悪ガキーズのシーンですけど、バクトさんに「お前、なんでヤクザになったんだよ」って聞かれて「そこ聞いちゃう!?おれのナイーブな部分よ!?」って言うまでの一瞬"マジ"な顔して言いづらそうにしてる大井町さん、、からの「俺はその一条ってやつにはめられてヤクザに命を狙われた、いや~華麗な逃亡劇だったよ」って言ってまたおちゃらけちゃうところ、好きだな~……と思います……
はける瞬間の「そのあとはまぁ、成り行きだな」って言葉がなんかすごく投げやりなというか、これ以上は聞かないでみたいな言い方をして聞こえて、なんか……このあとベネさまに捕まったところで「私は以前、春雲組のお仲間を殺してしまったので~」って言われた時に珍しく怒りを素直に表に出してたり、キリサワさんが死んだのってもしかしたら「高久さんの交渉術が失敗した(第一弾のユウトの台詞)」ときのことで、そのせいだと彼は思っているんじゃないかな……とちょっと思いました……。

 

▽ドローンと社長と賢誠 悪ガキコンビを添えて

ドローン、まさか井上さんが操作なさってると思わずびっくりしました……!器用……
社長の松田さん、前回もいらしたな~と思っていたので今回社長役なさってておぉ!ってなりました……絶妙に哀愁が漂っていていい……社長に向けた銃をちゃんとハンカチでふきふきする賢誠、相変わらずで安心しちゃったしそんなところが賢誠らしくて最高……賢誠はベネさまとは別ベクトルのやべーやつっぷりを第一弾からずっと放っていて……すごくいいなぁって思います……
「またまたぁ~!」の言い方がおちゃらけ町でかわいいのに一条がいるかどうかってなるとまた真剣になるところ、好きだな~!になってしまう……そのあと賢誠が一臣と電話してるのをしっかり見てる町……賢誠の言葉を受けてユウトに電話かけ町……賢誠が組員を撃ち殺すのを見て賢誠のこと険しい目で見てる町……賢誠のやり方はあんまり好きじゃないんだろうな……

 

▽ユウトくんと一臣さんのアクションシーン

何回見ても本当によかった……毎度手に汗握ってしまった……
途中から「初演ではこんなに高くくるりんぱしていなかったような…!?」と思ったら、アフトで「稽古でなかなかうまくいかなかったけど、途中からチャレンジしてみたら出来た!」みたいにおっしゃっていてすごいな…!って感動しました……!末野さん、先週まで薄桜鬼に出てらしたのにこんな……ゴリゴリのアクションシーン……特殊な訓練ってすごいんだなぁ……って思いました……。
一臣さんのジンギは時を止めているのではなく一臣さん自身が高速移動している、特典でお話なさってたのなるほど~!?となりながら聞いてました、黒条組のエピローグ(日曜昼カテコのやつ)、あれ高速移動しながら話してたのか……と思うとちょっと面白いな……
人より高速で動ける一臣さん、正確に狙えばユウトくんのことを殺せもしただろうに殺しはしないの、何か人を殺せない理由があるのか良心なのかわからないですけど、優しい人なのかな……そうであってほしいな……と思ってしまうのはわたしだけでしょうか……。

 

▽社長へのDVシーン~一条登場

松田さんがカテコのごあいさつで喜んでらして笑っちゃいました、賢誠さまは今回も元気にバイオレンスでしたね!!社長の前に出てくるときにぴょん!ってジャンプする(時があった)賢誠、おちゃめだけど全然おちゃめじゃなくて最高です……

からの、一条~!!!!!!!!!!!!!!
細川さんがツイートでもおっしゃっていたしアフトでも話題に出ていた気がするのですが、一条、手が言葉に対してワンテンポ遅くズレているのが絶妙に気持ち悪くてすごくよかった……猫背、前髪で隠れてて見えづらい目、ズレてる手振り、一条もまた他の人たちと違ったやべーやつ成分を醸し出していてすごくよかったです……細川さん、自撮りのお写真はあんなに好青年なのに一条のときはあんなに不気味なの、わけがわからない……
一条に「じゃあ着いてきてくれ」って言われて、背中向けられたときにすごい目で一条のこと見てる大井町さん……普段へらへらしてる彼がぎらぎらしてるのを見るのがすきです……

 

▽みんなだいすきブシロード ~ベネさまはつよいぞ~

\ダン!!!/  >>ブシロード!<<

初演、爆笑しちゃった……みんなだいすきじゃん……ブシロードの看板……わたしも好き……いつか台座に穴が二つあいててユウトとブシロードの看板を刺せるアクリルスタンドが出たら買ってしまうので出てほしい……という話でフォロワーさんと盛り上がりました。あと相変わらずアンサンブルの皆さんが本当に6人しかいないの……?となるくらいいろんなシーンで舞台を盛り上げてらして……すごすぎる……わけがわからない……。
このあとのユウトくん、PHOENIXの施設を逃げ出していろいろあって春雲組に拾われたんだろうかみたいな匂わせがありましたけどどうなんでしょう……、ここのマリアさんが最高に「敵だ~!!」って感じの空気を静かにかもしだしていてよかった……

ベネさまの「この前は組長とペテン師の彼しかお目にかかれませんでしたから」って言葉、これやっぱり「高久さんの交渉術が失敗したとき」の話ですよね……!?ちょっとそのときの大井町さん見せてください……このときから大井町さんにとってベネさまは因縁の相手なんだろうな……「奴らのアジトから何まで全部頭の中に入ってます」って言ってたくらいだし……。一条もベネも相手できる、ベネはお嬢を狙ってる、ってなったらそりゃ黙って見過ごせないよなぁ……

このジンギ使ってるシーン見てるとベネさまものまね大会していたアフトを思い出してしまう……
りほにゃん「ごきげんよう天海区の皆さぁん!」
奥仲さん「止まりなさい」
末野さん「そんなもの、私に向けないでください」
……皆さんめちゃめちゃ似ててびっくりしました……w

「同じ鍵でも」って言っていたけど他の鍵はどこにいてどんな人なんだろう……そしてその鍵はむしろ華夜ちゃんとは違って力を積極的に使っていたのかな……そもそも日本人なのだろうか……?とここも静かに謎が深まりました、まだわからないことがたくさんある、ROAD59……
敵であろう
ベネさまに対して「どなたと比べていらっしゃるのかわかりませんが」って敬語が使える華夜ちゃん、前回も賢誠に対してそうでしたけど育ちのよさというか、きちんとしたお母さまのもとで育てられたのだろうな、というのが感じられてすごくぐっときます

日替わり聖母のような微笑みすき……かぶっちゃったり一緒に微笑んでみたり、変なとこ愛らしくて憎めなくて困っちゃうんだよなぁ!ベネさま……

このあとのベネさま、「戯れは私から最もかけ離れた行いです」って言うのに、さっきは華夜ちゃんに「見てみたいのです」って言ってたの、あれが煽ってたのか本気なのかわからないけど、本音が見えない・わからない底の知れなさもベネさまらしさだなぁと……この人の本音というか心の中、どうなってるんだろう……
初演のとき、イリーナが出てきた瞬間ひぇ……ってなったんですけど、「まだ前のイリーナのデータをすべて記憶しきれていないため、不備がありました」でぴぇ……ってなっちゃいました……そ、そうきたかぁ……!マリアさんがすぐ「あぁ、クローンですか…」って言える程度にはPHOENIXにはそういう技術が当たり前に存在しているってことなんでしょうかね……?でもあんまり快い顔をしていなかったのでマリアさんはクローン技術に対して何かしら思うところがあるんでしょうか……
さらにマリアさんは「戦いに人の感情を考え理解する必要はないのでは?それは時に邪魔なものとなります」って言ってますけど、ベネさまはむしろただの人形では興味がなくて……この二人、考え方が見事に逆っぽいんですけど……どうなんだ……?

 

▽涼香と狛浪の組員さん

涼香ちゃんと組員さんのやりとり、すごいかわいいし狛浪組の雰囲気が伝わってきていいですよね……この組員の人たちも関西弁なの、彼らも関西から来たってことなんですかね……?ベネさまも気にしてましたけど、狛浪組が天海区に来た理由はなんなんでしょう……

ビデオ通話のとき、画面がたまに一瞬固まってるの、芸細~!!!!!!ってなって心の中で拍手しちゃいました……そして映り込みアンソニー……
涼香がアタッシュケースの上に座った時頭抱える組員さんかわいくてすき
手加減はするけど二三日寝かせちゃうとこ、涼香ちゃんの強さを感じる……

 

▽春雲組事務所のシーン

弾を抜くのが時雨さんなの、わかりすぎますありがとうございます!!!!!
ユウトくんが「俺が弱いのがいけないんだ…次は死んでも、必ず守り切って見せるから」って言うの、さっきのPHOENIXの施設で育ってたのかもしれないってことを加味するとそうだよな……って気持ちにもなる……(イリーナの最期を思い出しながら)(命よりも任務の遂行が大切)んですけど!春雲組はみんな大事で家族だから誰も死んでほしくないんだなぁ……狛浪は本当の家族同士ですけど、春雲も血は繋がっていないけど(盃を交わしたら血の繋がりはできるけど)、家族…に近いような居場所として組があるんだなと思えてすごく胸があったかくなるシーンで好きです……からの「お通夜の最中でしたか」って登場する大井町さん……不謹慎で草なのよ……
「今開けないで!」「いいから、黙って受け取ってよ」って言われてちゃんと言うことを聞いてくれる誓吾くん、だから大井町さんも誓吾くんに預けたんだろうな……バクトさんならその場で開けだしそうだし……と、なんだかんだで大井町さんが誓吾くんのこと信頼してるのも、大井町さんには誓吾くんが信頼してくれてることもわかってるんだろうな、っていうのも感じられて……そうか~……確かに「まず同じ組の仲間なので(公演直前生放送の前田さんの言葉)」だなぁ……と思いました……。なんだかんだ大井町さんは春雲組のことがだいすきだから、春雲組の財政担当の誓吾くんに預けたら、組のために使ってもらえると思ったのかな……
楽での「残業だったんで、明日は休ませてもらいますよ~?」って言うときに指くるくるする町にあわせて、「ああ、構わねえよ」って言いながら指くるくるする組長がすごくかわいかったです!

「お達者で」って一言にすこしの不穏な香りを残して黙って行ってしまう大井町さん……「写真をあのカバンに入れてったの、持ってると未練が残っちゃうからなんだろうな~」ってフォロワーさんが言ってて……大井町さん……猫だなあ……そうやって誰もいないところでそっと……やめろ……死ぬな……って泣いてしまった……わたしは好きなキャラが死にがちなオタクで、前回も柊姉妹にイリーナと3人もメインキャラが亡くなってしまったので正直気が気じゃありませんでした!!
大井町さん……キャラ紹介でも「虚実入り混じるその言葉は、仲間であっても嘘かホントかわからない。」って書かれているし、何も言わないで一人で出ていっちゃうし、でも組のみんなのことをものすごく信用してて大切で、だからって自分だけで背負おうとしちゃう不器用なところ、ものすごく好きだなと思う……組のみんなならきっと、話せば着いてきてしまうってわかってるのかもしれませんね……

 

▽黒条組のアジトで回想のシーン

ここのシーン、一臣さんが絶対動かない(ことになってる)からって好き放題する井上さんの賢誠、ここも実質日替わりシーンでした……金曜昼で殴るふりして寸止めしてるのに微動だにしない一臣さんがアーカイブ(昼)にも残っていて笑っちゃいました……末野さん、特殊な訓練受けてらっしゃるだけある……すごい……
蓮花にハンカチ渡すときにどこかの公演で顔にばさってかけてて好き放題やってるぅ!!って微笑んじゃいました……
「賢誠さまがお望みなら、海外マフィアだろうが誰だろうが、わたくしが殺しますわ」って言っていたら蓮花を殺すことになっちゃった彩愛……

そしてここにきて蓮花の言う「あのお方」=賢誠の兄ということがわかってしまうわけですけど、、兄!?!?
兄が黒条の組長だったんだとしたら、その弟の賢誠がジンギ持ってないのなんでなん?ってなりません……?このあと蓮花が「実の兄」って言っていたから「あのお方」は実の兄なんでしょうけど、兄弟そろって黒条の代々の血は継いでないってことなんでしょうか……?実の兄って言ってるけど本当は養子とかなのか……?わからん……黒条組、なんもわからん!!!!!

 

▽連れ去られる詐欺師たちとPHOENIXの人たち

なぜか大井町さんより一条のほうがボコられていて笑ってしまったんですけど、失望されていたからもうこの時点でベネさまにとって一条はどうでもよかったんですかね……?

そのあと回想シーンだとちゃんとイリーナの腕にワッペンがついていなくて細かい……!って唸りました、どこでつけているんだろう……気づかなかった……と思って見ていたら一条が登場している裏あたりでつけていました……それ以降はずっと下手の方を向いていたので右腕が見えない……なるほど……細かい……!

「ベネディクトさまは変人ですが」「イリーナ!😢」のベネさまがかわいくて困りました……最初は「イリーナ!😠」だったけどしょんぼりするベネさまがかわいく見えてしまって……「大井町さんにあれこれしやがって~!!!」と思っていたはずなのに、ベネさまのことも嫌いになれないどころか愛らしさもあって困ってしまう……愛らしさがあるとはいえ、バチバチしてる蓮花とイリーナの後ろでめちゃめちゃ紅茶冷ましてるベネさま、やっぱり普通ではないんだよなぁ……二人を止めるのに手品したりいろいろここでも遊んでくださっててたのしかった……「神様みたいなもんだ」って言われてポーズとるベネさま……

「あなたの力があれば、彼と私が繋がっていたことくらいわかりそうなものですけど」「私の頭の中を覗いてみますか?」って言うってことは大井町さんのジンギが何か知ってるんだろうなぁ……そりゃ交渉術もうまくいかんはずで……って、この一連のやり取りを端っこで電話してちくってる黒条の下っ端有能すぎる……

古巣のことが気になっちゃうカズ兄……
賢誠さま、頬にかすめる程度に銃を撃てるの、逆に神AIMすぎるしなんだかんだこの人、怖いだけじゃなくてちゃんと人の上に立てるだけの力を持っているんだよな……としみじみ思いました……「賢誠はジンギがない分ほかの力を持っている人」って井上さんがおっしゃってましたけど、まさにそうだなぁと……
そして毎回スマホをナイスキャッチしてくれる一臣さん

 

▽「桜の木の下でお待ちしています」

涼香ちゃんの声を聴いた瞬間マジの目になる姐さん……好きだ……になってしまう

ボコられても反抗的な目をしている大井町さん……華夜ちゃんが電話に出て「お久しぶりです、カヤ・ユツマ」ってベネさまが言ったらめちゃくちゃ最悪だって顔してて……みんなのことを巻き込まなくていいようにって黙って一人で出て行ったんだろうからそりゃ……そうだよな……みんななら来るってわかってるんだろうけど……そこで「来なくていい」って言っちゃうところも好きです……

「行きます」って言った華夜ちゃんを止める時雨さん、カタギの人間を極道の世界に巻き込むのを嫌がっているのは奥さんと娘さんのことがあるからなのかな、と思うのですが(「もうあんなことはごめんなんだ」がかかっているのはキリサワさんの時のことかもしれませんけど)、きっとこれが時雨さんなりの筋なんだろうし、春雲組はみんなそれぞれ自分の筋の通そうと生きているところがうつくしくて、だからこそたまに意見が食い違うこともあるんだろうけど、そこからちゃんとみんなが幸せになれるようにみんなで進む道を見つけに軌道修正して、かつその道を突き進めるところが春雲組の強さだなぁと思います……

静姐さんが頭を下げるところで「あぁ~!これが!!生放送で相羽さんが言ってた!!!初めてすることか!!!!!」って納得したし、指のところであぁ~!!ほんとに任侠だ~!!!!!ってなりました、春雲は新しい道を切り拓いていくけど、狛浪は伝統と格式を重んじる……どちらも組の仲間…「家族」を大切にするところは同じですけど、こういうやり方は逆なところに色が感じられていいな……

「涼香はわてらの宝なんです!」ってあの静姐さんが涼香ちゃんのためなら普段敵対する春雲の組長に頭を下げるの、ほんとうに涼香のことが大切なんだろうな、って伝わってくるし、確かに春雲と狛浪なら組の仲間を大切に思う気持ちはわかりあえるところがあるんだろうな……

華夜ちゃんの想いをきちんと受け取って「必ず生きろ、それが条件だ」って言ってくれる組長、すごく器の大きいお父さんで、これがバカ息子たちを束ねる組長の器量かぁ~……とほれぼれしました……いくぞ!ってなったとき誓吾くんと華夜ちゃんが目合わせてうなずき合うとこすき……あと\コノマチデー!/ が狂おしいほどにすき……各組のテーマ、フルで早く聞けるようになるとうれしいです……武道館ライブに備えて予習するので……というかサントラをください……配信で販売とかでもいいので……是非に……!シリアスなところのBGMも組のテーマのアレンジだったりしてすき……。

 

▽桜の木の下

大井町を殺せば」って言ってるから一条の側は最初っから大井町さんを殺す気だったんだな~……大井町さんはきっとそれも読んでいたんだろうな~……その上で……そっか~……と頭を抱えてしまった……

そのあと初演を見た時本当に一瞬頭が真っ白になって……大井町……ッ!どうして……ここで終わるはずがないのに……ッ!そんな……どうして!!!!!(大声)って泣きそうになっていたら割とすぐ種明かししてくれました……よ、よかった……!敵を裏切るにはまず味方から……いつも大切なことを教えてくれる大井町先生……

白又さんもアフトでおっしゃってましたけど、一臣さんとバクトさんには効いて大井町さんには効かないベネさまのジンギ、一体なんなんでしょう……?見に来てくれた友人が「精神感応系の力を持っている人だと効かないとかなんですかね?」って言っていておもしろい考えだな……と思ったので記憶に残すべく記しておきます……

大井町さんに一杯食わされて心底キレた顔してるベネさま……とはいえそれも想定していたって……!?常に人の一枚上手をいっているところ、恐ろしいし、そんなベネさまでさえ本部を恐れていた?ように見えたけど、PHOENIXの本部ってどんな恐ろしいところなんでしょう……

イリーナの「春雲組のジンギなら、誰でも殺していいと言われています」、春雲組の人間なら華夜ちゃんにとって大切な人だという認識をしているんだな……とちょっとほっこりしちゃいました そんなほっこりしている場合ではないシーンなんですけど……

ユウトくんが「嫌です!!」って全然バクトさんの言うこと聞いてくれずに真っ先に否定するのもすごくいい……みんなそれぞれにそれぞれらしい奮い立たせ方でバクトさんに呼び掛けているの、ぐっとくる……バクトさんを「(八薙の)旦那」って呼ぶ大井町さん、好き……

マリアさんの能力、あれは何なんでしょう……あの眼帯の下の目、何かあるんだろうな……イリーナもネクタイを外すと心臓のあたりに力のエフェクトが出るし、アンソニーは……足……?靴……?で力を使っているし、何かしらそういう道具と体の一部がセットになっている力なのかな……でもベネさまはなんかそれらしい何か道具……が特になさそうなのでわからないな……

バクトさん、前回伊奈葉さんにも「自分が正しいと思うんならなんかすればいいんじゃないのか」って言っていたし、今回イリーナへにも「どうせ生まれ変わったんだから、お前のやりたいように生きてみろよ」って言ってて、これがバクトさんの生き方で、そのさまにいろんな人が、天海区が動かされていて……これがROAD59の主人公なんだなぁ……。あとこのイリーナに説教してるところで笑ってる大井町さん、すごく大井町さんらしいな……ってなるんですけど、ベネさまにはへろへろでも銃向けるの、やっぱり因縁の相手じゃん……となってこういう細かいところにもにこにこしちゃいました……

組長が前に出てきたところ「ついに組長が!?戦う~!?!?」ってびっくりしたんですけど、そこでカズ兄が強く出れないってきっとわかってるから出てきてくれる静姐さん……ちゃんと涼香を助けられたので一礼して去っていく姐さん……このさっぱりしているけど筋は通して帰っていくの、いいな……
そしてお辞儀して帰っていく涼香……にへろへろなのにお手振りする町……時雨さんに「お前ってやつは……」ってちょっとあきれられた顔されててすき……

ユウト「俺、こんな満開の桜見るの初めてっす!」って言っているってことは、17年前は記憶にないくらい小さかったかそもそも天海区にはいなかったかってことなのかな……
桜が舞い散る中で「帰りましょう、もうすぐ夜が明ける」って台詞、すごくきれいだし前田さんの声がすごくきれいで……ここのシーンすごく印象に残っています……「ギリギリ生きてたわ!」「お前らみんな騙されたな~!」などと供述している大井町さん かわいい

 

大井町と一条

ここのシーン、何回見ても情緒の限界を先に迎えてしまって頭が毎度どうがんばっても回らなかったんですけど、ちゃんと文字に起こしてみてやっと噛み砕けてきた……

大井町「なんだよ、まだなんか用か」
一条「お前、ヤクザになったのか」
大井町「ああ、そういうこったな……だから俺を殺したら報復されるぞ、それでもよければ、いつでもどうぞ」
一条「ああ、いつか必ずお前を地の底に叩き落してやるよ」
大井町「変わってねぇな、あんた」
一条「なんだよ、自分は変わりましたってか?信頼し合える仲間に囲まれて、幸せですってか?ずいぶん甘くなったもんだなぁ……そんなんじゃ俺がわざわざ手を下さなくてもよさそうだ……そういう人間に限って、そうやって人をすぐ信頼する馬鹿に限って!裏切られたときに落ちていくのは簡単だからなぁ…」

大井町「わかってねぇなぁ……」
一条「は?」
大井町「信頼し合う?はは、ぬるいぬるい!俺の命はなぁ、とっくに親父と兄弟に預けてんだよ……あの人たちにだったら、裏切られても構わねえんだ……」
一条「はぁ?」
大井町「まぁ、あんたにはわかんねえだろうけどな……」

詳細はわからないけれど、「甘くなったもんだなぁ」ってことは少なくともかつての大井町さんは「信頼し合える仲間に囲まれて幸せ」なんて状態ではなくてもっと尖った詐欺師だったのかもしれなくて、でもいまの大井町さんには命を預けられるほどの「家族」がいて……復讐とお金に執着していた一条と新しい居場所を見つけた大井町とでは、もうどうしようもないほどの隔たりがある……ってのがすごく切なくてよかった……。一条は殺したいほど大井町に執着しているけど、大井町の方は今は一条への復讐なんかよりもずっと大切なものがあって……こんなにも彼らは違うじゃないですか……。一条、幸せになれない男だ!!!!!(※ぱかのみやは「作品都合で幸せになれない男」がだいすきです)
「人をすぐ信頼する馬鹿」ってのが一条の自虐なのか、大井町への当てつけなのかわからない(=人を信頼したけど裏切られたのがどっちなのか)(「俺はその一条ってやつにはめられて」って言っていたので大井町の方かも?と思ったのですが「落ちていくのは簡単」は自虐のようにも聞こえるので
)ですけど、もし前者なのだとしたら大井町を信じて裏切られたのに「信頼し合うなんてぬるいもんじゃなく俺は家族に命を預けてるんだ」って言われてしまう一条、あまりにも救いがない……ひとりぼっちだ……かわいそうで好きだな……もちろん後者だとしてもギラギラしてて好きなんですが……。

それから、他人の頭の中を読める大井町さんが「あの人たちにだったら裏切られても構わねえんだ」って言うの……凄まじいことじゃないですか!?
「あの人たちならそもそも自分を裏切ろうなんて思わないだろう」という信頼も感じられますけど、「もしかして大井町さんは、命を預けている彼らに『大井町は切ってしまおう』と思われるくらいなら、たとえそのことをわかっていたとしてもそのまま裏切られて殺されたっていいとさえ思っているんじゃないか」、と思って震えてしまった……あんなに普段のらりくらりとしていて本音を見せてくれないし仕事やる気あるのか?みたいな風にも見える彼の本気の本音、こんなにまっすぐに食らってしまって……びっくりしつつも、そうだよな、大井町さんのこういうところが好きなんだよな……と噛みしめちゃいました。
自分一人の犠牲ですむならと思ったのか知らんが黙って一人で背負って出ていっちゃうし、周りのみんなに裏切られてもいいと思っているほど自己評価が低いのかもしれないけど、家族たちは全員で乗り込んでくるくらいあなたのことを大切に思ってますよ……大井町さん……(ここまですべてオタクの深読み妄想です)

桜の舞うなか、中央後方からの黄色いあたたかい光を受けて笑いながら偽札を破り捨てる大井町さんがあんまりにもうつくしくて、千秋楽の「ぬるいぬるい!」の声の気迫がすさまじくて、ぽろぽろ泣いちゃいました……本当にあまりにも大井町さんここがピークな脚本だった……最高でした……ありがとうございました……これからも何度でもピークを迎えてください……

 

▽エピローグ

狛浪のエピローグ、何回見ても泣いてました……今回狛浪組に何度も泣かされている……。ショウさんと汐音さんも、涼香ちゃんのことめちゃめちゃ大切なのが伝わってくるし、氷室姉妹の……やりとり……何回見てもぼろぼろ泣いてしまって……涼香ちゃんが自分のために選ぶ道はどんな道なんでしょう?これからの狛浪組もたのしみです……涙腺ボロボロオタクには映り込みアンソニーがもはや癒しでした、次回はショウさんとも汐音さんともアンソニーとも会えるといいな……

ベネさまのこと、大井町さんに肩入れしてずっと見ていたからこそ最初は許せなくて「何してくれんとんねんアンタ!怨敵……!」って思ってたんですけど、愛らしいところがあったり何よりもこのエピローグのせいで憎めなくて……
ここもまたバクトさんが人の心を動かしたのかもしれないけれど、死んだ前のイリーナをなぞらせるのではなくて、今を生きているイリーナ・スペシフツェワの生きたいように生きてみることを受け入れてくれるベネさま……「他の方法を考えましょう」って言われたときに返すイリーナの「はい」もすごく優しい声音をしていて……PHOENIXも変わっていっているのかもしれません……?
ROAD59の世界、それぞれがそれぞれの生き方を貫いているからこそ衝突してしまうことはあれど、極悪人!って感じの人はいないのかもしれなくて、それが垣間見えたエピローグだな、と思いました。

それからあの腕のワッペン、ロシア語でなんて書いてあるんだろうってずっと思ってたんですけど、加藤さんのあげてらした写真を見たらПетрушка(ペトルーシュカ)って書いてあるらしくて、

(以下Wikipediaより引用)
おがくずの体を持つわら人形の物語で、主人公のパペットは命を吹き込まれて恋を知る。ペトルーシュカ(ピョートルの愛称)は、いわばロシア版のピノキオであり、悲劇的なことに、正真正銘の人間ではないにもかかわらず真の情熱を感じており、そのために(決して実現しないにもかかわらず)人間に憧れている。ペトルーシュカは時おり引き攣ったようにぎこちなく動き、人形の体の中に閉じ込められた苦しみの感情を伝えている。
(引用ここまで)

イリーナのことを思いながらこれを読んでハァ~……こんな細かいところまで……ハァ~……となってしまいました、ROAD59……こいつぁすげぇ~!(シャツガバッ)(※りほにゃんがよくやっていたらしいバクトさんがジンギに目覚めるシーンのあれ)になっちゃうよ……

からの、何回見ても春雲組のエピローグがほんとに~~~~~……よ、よかったな~!?!?大井町高久~!?!?ってなってしまった……
誓吾くんがちゃんと写真を見つけてくれてて、写真の話されてめちゃめちゃ照れてはにかんでる大井町さん……誓吾くんにグータッチ返してもらえてめちゃくちゃうれしそうで……こんな……いいんですか……?誓吾くんと大井町さんの、普段はすぐ喧嘩するしいたずらしたりキレたりしてるけど、いざというときは信頼し合ってて…みたいな絶妙な距離感がめちゃめちゃ好きなのと、前回のカテコで握手できなかったことを悔しがってらした白又さんと、いつか握手することもあるかもしれませんっておっしゃっていた前田さんのことを思い出して天を仰ぎました……おめでとうございます……握手ではないけど近いことは……叶った……前田さんも「彼との関係性もね……」って公演直前生放送でおっしゃってましたけど……死にかけのバクトさんに言われた「家族なんだろ……もっと仲良くしろよ……」が効いてたりするんですかね……!(P.S.ラジオ特区聞いて気が狂いました 泣いてたんだ……大井町さん…………そっか…………)

からのまさかのステッキが自撮り棒になる回(存在した回bot)
これからは天海区の住人たちで記念写真撮るときは「せーご!」で撮りましょう……
✋

日替わり焼肉トークハケもよかった……カツカレー……

 

▽おわりに

謎が解決したり深まったりして、前作より公演時間で言ったら短かったですけど、自分の中の「好き」が増したのもあり、キャストさんもスタッフの方々もすごく気合入れて臨んでらしたし、本当にパワーアップしてるな~…って感じて、ほんとうに楽しくてしあわせな四日間でした。
四か月の間じわじわゆっくり第一弾公演を噛み砕いて「好き!」とか「楽しかった!」って気持ちを育てていって、今回第二弾を見に行ってみて「あ~!ROAD59が好きだ~!!!」って胸を張って言えるようになりました。楽しく騒いでいたら周りの友人たちも何人か興味を持って見に来てくれたり配信を見てくれたりして、天海区住人の輪が広がっていっていてうれしいです!!これからもこの道の続く先を見守っていけたらいいな…と思っています。まずは9月のイベント、絶対当てます(言霊)、ボイスドラマで何が聞けるのかもたのしみです!!

摩天楼ヨザクラ抗争、おつかれさまでした🌸