ごきげんよう

一年中ふとんが恋しい

Sign of Hopeがいい曲すぎる

ごきげんよう、ごぶさたしております。
GROWING SIGN@L 08 Altessimo、発売おめでとうございます!

最近はモバ・サイスタともにゆるく遊んでいて、アルテ関連のことをかろうじて追いかけられている程度なのですが、改めて「Altessimoの音楽が好きだな」ということを思い出させてくれたCDでした。ちょうどいいところにもうすぐ婚活がデュオデトリオで来るらしいってマジフィコ横浜……?

 

今回のCDには4月あたまのイベントでサイスタに実装された「Infinite Octave!」と新曲の「Sign of Hope」が収録されているわけですが、まずInfinite Octave!がものすごくいい曲で、小高さんUiNAさんコンビの実家感がすさまじく「This is Altessimo……🤦‍♀️」と唸ってしまいました。やっぱこれなんよ……と思いつつ、実はこの曲、裏でギターが参加していたりと「これまでの"最高"を受け継ぎながらも、新しさも取り入れているアルテ」の曲で最高です。

そちらの話もしたいしほんとに最高のCDなんですが、どうしても今回はSing of Hopeを聞いて感じたことを忘れずに書き留めておきたく、久々に筆をとりました。


 試聴動画↓

www.youtube.com

 

まず試聴を聞いた時に「王道アルテからはちょっとずらしてきてる?かもしれないけど、正真正銘 今のAltessimoの曲だ……!」と思いました。また新しいAltessimoが来るなと。あとめちゃくちゃ好みな曲だな~って思いました……発売が本当に楽しみで仕方なかった……
音楽的素養がないためうまく言葉にできないのですが、リズムの取り方とか音の雰囲気が、これまでのアルテの曲を教会とか音楽ホールのような情景を浮かべる曲だとすると、この曲はこれから日が暮れようとしている黄金色の光に包まれた庭園を思い浮かべるような曲だなぁ、って感じがして、すごくいい……(語彙の消失)

わたしはあまり聴覚から来る情報を受け取ることに長けていないので、ドラマCDの類は真っ暗な部屋で目を閉じて頭の中にイメージを浮かべながらじゃないとうまく聞けないし、試聴の段階ではあまり歌詞を言葉として理解しきれずうまく読み解けていなかったのですが、いざCDが届いてみて歌詞カードを見ながらこの曲を聞いてびっくりしました。
令和の「新約 Never end『Opus』」じゃん……。

 

歌詞とともに順に内容をさらっていきたいのですが、1番AメロBメロは何度も読んだあの雑誌通常号の(あるいはサイスタで言うエピソードゼロ…ではまだ二人が出会うところまではいっていませんが)二人の出会いを思い出させます。

柔い陽が射し込む午後のほとり 思いを噤んだ僕らの
深いもどかしさ抱きしめるように 旋律は飛び立った

歌い出しのAメロは前職時代。
ヴァイオリニストとして、作曲家としての二人がもがきながらひとりで奏でていた時のことが歌われています。「旋律は」の高音が最高すぎる……

だけど伝わらない…と
項垂れたその時、起きた奇跡
鮮やかな共鳴
まなざしがぶつかる音
君がいた

「君がいた」のところの音の広がっていくさまを聞いて、雑誌通常号の「君と奏でたい!」のあのシーンを思い出さずにいられなくて、いい意味で心がざわざわしました。
麗さんと都築さんが出会えてよかった、ということをしみじみ噛みしめてしまう……
彼らが過去のことを歌うとついNever end「Opus」を思い出してしまいますが、この曲では「Opus」ほどの、聞いていて胸が痛くなるような苦しさはなく、懐かしさからくる切なさのような色に寄っていて、麗さんと都築さんがあの過去のことをこれだけやわらかく歌えるようになったという時間の経過と成長を感じさせてくれます。サイスタがリリースされて――作品がある種「再始動した」今、再度歌で自分たちの身の上を語るAltessimoはこんなに……美しくて切なく、それでいてすごく逞しい……。

 

もしもこの歌声を受け取ってくれるのなら
世界はまだ終わりじゃない
きっとそう信じられる

サビのこの歌詞ですが、ものすごく「Altessimo」が詰まっていて大好きです。

「思いを噤」んでいた頃の神楽麗のヴァイオリンは、都築圭の曲は、「だけど伝わらな」かったかもしれない、でもAltessimoになった二人の歌声が誰かに届くなら、彼らの音楽も世界も続いていく。Altessimoとしてもう一度音楽を届けることを選んだ二人の祈りが、決意が、こんなにきれいで力強い音になって伝わってくるのが最高すぎて、本当に何度聞いても心があたたかくなるし、うれしくなります。最高の曲すぎる……。

 

2A、2Bも思い出話パート(なのかなとわたしは感じました)です。
「不完全な言葉が空気に変わり 肺から漏れる僕らは」の後ろでキラキラぴりぴりした電子音が鳴っていて、吸い込むと胸がツンとするような冬の日の空気を思い出してすごくいい……音から情景が浮かぶところがアルテの曲の好きなところなので、今回もそれを存分に感じられてウキウキします……。

祈りに似た脆弱な音色は
一瞬で晴れは呼べない
でも…ほら ちゃんと響いたから
未来の麓に君といたね

2Bのここで、バックの音も急に雨が降り出したように曇るのがまたすごく好きです。都築さんと出会った日も雨でしたね(※雑誌通常号とエピゼロを参照)。「でも…ほら」の高音もめちゃくちゃ最高。
度々「Opus」と比べてしまいますが、「未来の麓に君といたね」という歌詞は、多分「Opus」の頃の二人にはまだ歌えなくて、(メタ的に言って)もう少しで8年という月日をていねいに積み重ねてきた二人だから、今だからこそ、「あの時はああだったね」と、二人で歩んできたこれまでの時間・歩んでいくこれからの時間のことを「未来」と歌えているんだなぁと感じられて本当に素敵だなぁと思います。麗さんも都築さんも二人ともそうですけど、すごく歌声自体がやわらかくなりましたよね……特に麗さんは、麗さんらしいまっすぐさはそのままに、しなやかでつやのある歌声になったなぁ…とこの曲を聞いていてしみじみ思いました。何様?すみません……

 

何度地に落ちてもまた羽ばたく鳥のように
悲しい夢を飛び越えて
一歩を踏み出そう
いつも

これまたメタ思考すぎかもしれませんが、サイスタがリリースされて改めてエピソードゼロが世に広く知られるようになって……つまり二人の過去の挫折を再度クローズアップされる機会があったわけなのですが、二人はお互いと出会えたのなら何度でもAltessimoとして歌うことを選ぶし一歩を踏み出すんだ、と歌っているようにも受け取れて、勝手にエモいな……と思っていました。このあとの間奏のヴァイオリンパートもめっちゃ好き……。

 

さあ 新しいプレリュードを掲げ
Conduct 始めよう
遥かな未来の果てなにが待ってるのか
分からなくても
僕らは―――

ここの「さあ~」の歌い出しが、あの時麗さんに「君と奏でたい!」と言った都築さんなのもいい。たまたまかもしれんけど。あと都築さんの鼻濁音の「げ」もめっちゃいい。

1サビとラスサビはおおむね同じ歌詞なのですが、1サビでは「"きっと"そう信じられる」だったところがラスサビでは「"ずっと"そう信じられる」になっているのがめ~~~っちゃエモい…………エモいってもう死語ですか?
一回目の「Sign of hope, Certain of it」で一度落ち着いた音が、次の「Sign of hope, Certain of it」で最高潮に盛り上がって終わっていくのも最高に聞いているオタクの心をくすぐって素敵です。「希望のしるしが確かにあると信じて(英語得意じゃないので間違ってたらすみません)」なんて歌うようになるなんて……強くなったなぁ……

 

pakanomiya1203.hatenablog.com

以前mermaid fermataについて書いた時(↑)も同じことを感じましたが、彼らは痛みや辛さを「跳ね除ける強さ」ではなく「寄り添う優しさ」を歌うユニットなのだと思います。つらいときも悲しい時もあるけど、僕たちがいるよ。mermaid fermataは特に聞き手に寄り添った曲でしたが、今回はまた彼ら自身のことを歌いつつも、聞き手に対しても「僕らがこうだったからきっと君も大丈夫、だからがんばろう」というメッセージを込めている。彼ら自身の決意と、聞いている人の行く道が幸多きものであれという祈りの歌だなぁと思います。

 

一曲通して、どこか切なげで美しくて、それでいて底の方に力強さを感じられる、最高のAltessimoの新曲でした。これまで重ねてきた道のりと時の厚み、二人の歌唱力、様々な要素が絶妙なバランスで共存した「今のAltessimo」の名刺曲ですよ、これは……。
マジで最高なのにサブスクになくてまわりの人に軽い気持ちでオススメできないのが本当に本当に悔しくてたまらないので、アイドルマスター楽曲は今すぐサブスク配信を検討してください。お願いします。
あと、今回から?インスト音源がCDについてるのが画期的すぎて、本当に、よくぞ、、入れてくださった……後ろでどんな楽器がどんな音を奏でているのかがしっかり聞き取れて、歌入りバージョンとは一味違った楽しみ方ができて最高です。語彙がないので最高ですしか言えん。最高なんよ……

 

久々に猛烈に「Altessimoの曲が好きだ……」という気持ちを思い出させられて、また散文を生みだしてしまいました。Infinite Octave!とそれぞれのインストも含めてたくさんリピートしようと思います。

これからも彼らの世界に音楽が響き続けますように。